息子、受難の日

miwa3852005-04-30

息子は生まれたときから結構髪の毛が生えていて、初めてカットしたのはいつだったか覚えていないぐらいもう何度もカットしているのだが、物心ついてから(?)というもの、ハサミを怖がるようになってしまい、思うように切らせてくれなくなった。いつもお風呂に入る前にお風呂場で裸んぼにして切るのだが、シャワーを持たせてみたり(水がもったいない〜)、あひるでつってみたり、なんとかごまかしてみたが、もうそういう手は通じなくなった。仕方なくしばらくのばしっぱなしにして、前髪が目にかかりそうになるとあの手この手でなんとか少し我慢してもらってちょっとだけ切るというのを繰り返していた。でもここ最近暑くて頭に汗をかくようになったし、長いと洗うのも面倒なので美容院にチャレンジしてみることにした。前々から一度美容院でヘアカットをしてもらおうと思っていたのだが、お金がもったいないとずっと躊躇していた。先日ママ友達が近所の美容院で子供の髪をカットしてもらった話を聞いたばかりなので、そこへ行ってみることにした。
店内にはひとつだけ赤いCelica型の椅子がおいてあり、早速そこに案内された。息子は嬉々として乗り込み、ハンドルを握りながら夢中でドライブしていたので、首の周りにタオルを巻かれたり、マント(子供受けするようなカラフルな動物柄)をかけられても気付かない様子。しかし、いざハサミが入り始めると少し首をすくめて「ん?」となんだか迷惑そうな顔をした。それでもまだ車の方が気になるようで、しきりにハンドルを回し続けていた。が、美容師が後ろ髪を切り始めたら途端に表情が険しくなり、嫌がって首を降り始めてしまった。なんとか美容師、私、ダンナの3人でなだめた(かっこよくなろうね〜。ほら、ここ押すと音が鳴るんだよ〜などと声をかけていた)のでしばらくもったが、最後の方は息子は椅子から立ち上がり、大粒の涙を流しながら「こわい〜こわい〜」と泣き続けていた。それでも美容師はひるむことなく、たまに優しい声をかけながら黙々と切り続けてくれたのでなんとか最後までたどりつき、かなり短くカットしてもらうことができた。代金は2,500円。ダンナに言わせると高すぎるとのことだが、これでしばらくは行かないですむだろうし、やっぱり私ではあんな風には切れないからな。息子はかなり怖い思いをしてかわいそうだったけど、こうやって大きくなっていくんだぞ。頑張れ!(写真はハサミが入る前の嵐の前の静けさ)
でも美容院はともかく(お金払っているんだし)、居合わせた他のお客さんにご迷惑をおかけしてしまったのは申し訳なかった。今なら自分も子供がいるからもし自分が同じような立場になっても全然迷惑だなんて思わないけど、やっぱり子供の絶叫を聞きながらシャンプーされるなんて普通は嫌だよな。
そうそう、途中、あまりに息子が泣くので美容師が飴を持ってきて「はい飴ちゃん食べようね〜」と口の中に入れようとした。ダンナと私の目は点になり、「なに?飴だと??」と内心思った(歯磨きがまだちゃんとできない息子にはいまだかつて飴など与えたことはない。)のだが、美容師のすばやい動きについていけず飴は息子の口に入ろうとしていた。しかし、いまだかつて飴を食べたことのない息子はお利口なことに「なにこれ?」というようなしかめっ面をして顔を背けたので、飴は美容師の手に残った。そこでダンナがすばやく手を差し出し、「あ、食べないみたいなんで頂いておきます」と美容師の手から飴を奪い取り、ティッシュにくるんでポケットにしまいこんだ。う〜む、すばやい。そんなに飴をあげたくないか。さすがだな。私は「え?飴食べさせるの?それはちょっと嫌だけど、この際仕方ないか」と一瞬のうちにあきらめたのだが、君はやはりあきらめていなかったのね。
ま、そんなこんなで怖い思いをさせてしまった償いに、近くの公園を2つ渡り歩いてしばらく息子の気のすむまで遊ばせていたのだが、そこで次の災いが息子に降りかかろうとは…。
前日に、とある公園で川遊びをしていたときに、怖がりの息子が珍しく靴のまま川に入って足までつかったのだった。それが楽しかったのか、今日も公園の中の小さな池みたいなところに自分から入っていった。もちろん最初はダンナがちゃんとそばにいたのだが、いたずら好きなダンナは息子のそばを離れて観察しようと思ったらしい。息子はお父さんがいなくなってもあまり心配する様子もなく、我々のほうを見ながらニコニコしていたのだが、ちょっとバランスを崩して膝をついてしまった。そして体半分が水に入ってしまいパニックになった息子はさらにバランスを崩して頭までどぼんと浸かってしまった。またもや大泣きする息子。ダンナも片足だけ池(深さは、大人の膝下ぐらい)に入って頭までぐっしょりになった息子を救出した。片足びしょびしょのダンナは全身ぐっしょりの息子を抱えて家まで歩いて帰ったのだが、ダンナに抱かれた息子はもう機嫌が直っており「ざっぶんってしたの。」や「ワニさんみたいになったの。」などと言っていた。そーかい、そーかい、それはよかった。でもね、あなたのお父さんは、自分がそばを離れると、こうなるだろうと予想して離れたらしいですよ。まったくねぇ。色んな体験をさせたいとの思いだかなんだかしらないけど、トラウマにならない程度にしておいてくださいよ!