未熟者

金曜日に保育園から帰るとき、長男が園文庫から本を借りたいというので1冊選ばせ、借りて帰った。昨夜寝る前に読んでと頼まれたのだが、次男に添乳していたので読んであげられず「明日読んであげるね」と約束した。今日、友達が遊びに来る前に約束通り読んであげた。でも読み進めて行くうちに、あれ?なんかおかしいぞ。あーやっぱりだめ。もう読めません。こらえようとしても涙が出ちゃってだめなのだ。声が出ないので読めない。絵本のタイトルは「さっちゃんのまほうのて」。よく見てみると表紙には「たばたせいいち 先天性四肢障害児父母の会」と書いてある。絵本の内容をまったく知らずに読み始めたのでふいをつかれてしまった。「お母さん、涙が出ちゃって読めないの。ごめんね。お父さんに読んでもらってね」と一回は中断したが、これではいけないと思い直し、結局最後まで読んで聞かせた。長男がどれだけ理解したかはわからないが、私が途中で泣き出したのを見て大きな目を少しうるませながら心配そうに私の顔を覗いていて、読み終わった後はしばらく神妙な面持ちで元気がなかった。3歳なりに何か感じるところがあったのだろうか。もう少し大きくなったらまた読んであげたい。それにしても、保育園の先生方はこういう本でもきちんと子供達に読んであげられるんだろうな。さっきまた一人で読んでみたけど、やっぱり涙なしでは読めません。大事なことを伝えられるよう、もっと修行をつまねば。
写真は自分専用のスプーンをもらってご機嫌の次男。離乳食も2回になって食べるのが上手になってきた。昨日口の中を覗いたら右下の前歯も生えてきていた。いつのまに…。